バガン

バガン

ミャンマーの国土の中央に位置する、古代都市・バガン。エーヤワディ川の東岸にあり、1113世紀にかけて都として栄えた歴史を持つ、壮大な仏教遺跡群が見どころとして楽しめる都市です。

都として栄えた当時は、広大な王都に約400万のパヤーと寺院があったと伝えられており、現在残っているのはその内、約2,300。それでも、アジア最大規模の仏教遺跡群と呼ばれるバガン遺跡は、カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドールと共に世界3大仏教遺跡と呼ばれています。どこまでも広がる茶色い大地に遺跡が点在する様は、間違いなく世界最大かつ最高の仏教遺跡群。圧巻であり荘厳な魅力をたっぷりと味わわせてくれることでしょう。

遺跡観光のメインは、オールド・バガンと呼ばれる考古学保護区。アーナンダー寺院を始め、バガン王朝時代の寺院が現存しています。寺院からの夕陽鑑賞もおすすめのオールド・バガンを中心に、交通ターミナルとなるニャンウーを基点とし、車や馬車で遺跡を巡ると良いでしょう。1日では足りないほどの見どころ満載です。バガンを気球で空中散歩するツアーもあるため、興味があるようなら申し込んでみてください。

入域料:US$15

バガンに入るには、空港や船着場、検問所などで入域料がかかります。ただし、各地のパヤーでの入場料がかかりません。入域料を支払ったレシートは取っておき、ホテルのチェックイン時に必ず見せるようにします。有効期限は半年です。

おすすめ観光情報

【アーナンダー寺院】

バガンの中でも最大規模を誇る、バガン王朝を代表するバランスの良い美しい寺院。1091年、チャンズィッター王によって建てられ、1975年の大地震でかなりの被害を受けましたが、1979年に修復作業が行われ現在に至ります。

『仏陀の無限の知恵』を意味するアーナンダーの名前にふさわしく、本堂は53m四方に広がり4つの入り口から成る規模を誇る荘厳なもの。51mもの高さにも関わらず、見事にバランス取れています。本堂中央には、四方を向く高さ9.5mの立仏像が4体。北、南にある仏像は建立された1091年当時のオリジナルですが、東西の仏像は火事によって無くなり新たに造られたものです。

また、アーナンダー寺院の隣には、僧院として使われていた建物があり、中には18世紀に描かれたブッダの生涯とバガンの歴史の壁画も現存しています。保存が行き届いている非常に貴重な壁画なので、ぜひ寺院内も見学してみることをおすすめします。

【シュエズィーゴォン・パヤー】

空に向かって高く伸びる、黄金の仏塔。アノータヤー王がタトン国を征服した際に、勝利の仏塔として建立がなされた優雅な釣鐘型の建築様式は、後のビルマ式仏塔の原形となったことでも知られています。

仏塔の周りには、釈迦の一生をパネル絵にしたものが残されています。加えて、4つの神殿があり、中には仏像が安置されていることも見どころのひとつ。この仏像は、1102年鋳造の高さ4mはある青銅像で、バガンで一番大きい青銅像とされています。

修復などの手はかけられているものの、バガンで最も古い仏塔とされています。また、釈迦の遺骨と歯が奉納されていると言われているため、ミャンマーの現地のひとびとの厚い信仰の対象となっているのです。同時に、37のナッ神を初めて是認した仏塔としても知られています。

【タビィニュ寺院】

12世紀半ばにアラウンスィチュ王によって建立された、高さ61mを誇る、バガンで最も高い精巧な煉瓦造りの立派な寺院。『タビィニュ』は、全知の意味。バガンの中でも、なにより存在感のある寺院です。

タビィニュ寺院も大地震により被害を受けましたが、1979年に修復を完了しています。タビィニュの向かいの僧院には、大きな青銅の鐘があり、日本人戦没者の慰霊碑も存在しています。アーナンダー寺院、シュエズィーゴォン・パヤー、そしてこのタビィニュ寺院が、建築工法、宗教意義、人気の側面から、バガン三大仏教建造物と呼ばれているのです。

また、寺院から見るエーヤワディ川越しの夕陽が見どころのひとつ。北側の川沿いにあるブーパーヤー・パヤーと共に、非常に有名な観光スポットでもあります。

【タラバー門】

バガンを守るために、9世紀にピンピャー王によって造られた城壁の名残で、バガンの東側に位置しています。周囲には、当時使われていたとされる堀があり、門の両脇にはバガンの守護神・ナッ神の兄妹像が立っています。残念ながら、タラバー門は大地震で壊れたままの状態となっています。

【ゴードーパリィン寺院】

高さ55mを誇る、バガンで二番目に高い寺院。本堂の内部構造は正方形の回廊状になっていて、一辺ずつ中央に大きな黄金仏像が一体ずつ建立されています。

【ミンガラー・ゼディ】

オールド・バガンの壁の南、オールド・ニューバガンロード沿いにあるパヤー。バガン王朝後期の1284年に建てられました。ここからのエーヤワディ川とバガンの眺めが、バガンの中でも最高の眺めとされています。ぜひ訪れたら味わってみてください。現在、登ることが許されているパヤーの中では、一番高いパヤーです。

【ブーパヤー・パヤー】

エーヤワディ川を見下ろす位置に3世紀に建立された、小さなパヤー。ここからの夕陽も非常に美しく、観光客のみならず、地元民にも親しまれています。

【シュエサンドー・パヤー】

バガン王朝初期に建てられたとされている、釈迦の遺髪が安置されているパヤー。美しいタイル造りのパヤーで、5層のテラスの上に仏塔があり、こちらも登れるようになっています。ここから、バガンの平原と遺跡群が眺められますが、夕方になると夕陽で真っ赤に染まる様が楽しめます。必見です。

【ティーローミンロー寺院】

バガン後期の1211年に建てられた、パガンで最も大きい寺院のひとつ。5層の階段式の構造を持っているため、上層のテラスからはバガンが一望できることも見どころのひとつです。塔は、最上部の8角形をした2層の台座の上に建てられていて、タトォン国が所有していた釈迦の遺髪が納められているとされています。

【ナッフラウン寺院】

バガン唯一のヒンズー教寺院で、タピジニュ寺院の東北400mの位置にあります。仏教伝播の一世紀前の931年に建立されました。ビンズー教の救精神・ビィシュヌの化身像が10体納められています。ビンズー教でゴーダマ・ブッダは、このビィシュヌ神の9番目の化身だとされていることでも知られています。

【ダマヤンヂー寺院】

1165年、ナラトゥ王によって建立された、アーナンダー寺院と同様バガンで最も大規模な構造を誇る寺院。ナラトゥ王は、王座を得るために、先代の王である実父と実の兄を暗殺したとされ、その罪を償う意味で建てられていることから、寺院の構造が他のものとは異なり、装飾が微細かつ特殊なものにされていることも見どころです。寺院の中は大規模な迷路のようになっています。

ナラトゥ王自身も、パヤーの完成を見る前に暗殺されたため、歴史は繰り返すと伝えられました。肉親を殺したナラトゥ王の意志を継ぐものはもちろんなかったため、建設工事も中断し、そのまま現在に至っています。寺院には、夜な夜な幽霊が出ると言われており、現地のひとですら夜は一切近づきません。観光には、その点注意しておきましょう。

【マヌーハ寺院】

オールド・バガンから南へ1km行ったミンカパー村の南端にある、マヌーハ寺院。タトン国のマヌーハ王が1059年に建立した寺院で、アノーヤターに侵略され捕虜となってから許しを貰い造ったものとされています。名前の由来は、マヌーハ王から。

寺院内には仏像が3体あり、建物ぎりぎりの大きさが印象的です。窮屈そうな仏像の姿は、マヌーハ王の当時の監禁生活を表しているとされていて、狭苦しく重苦しい様子が伝わってきます。この他、1体の寝釈迦仏像も安置されています。

【スラマニ寺院】

1174年から1211年の間にナラパティスィードー王によって建立されたとされる、スラマニ寺院。ダマヤンヂー寺院を超える造りとして、広く知れ渡っています。ピラミッドを思い起こさせる造りで、2段構造のため非常にバランスがとれています。

内部には仏像があり、それぞれの四方を向いていることが特徴的です。また、内壁は壁画で色付けされていていたのですが、現在ではそのほとんどが残っていません。レンガ遺跡として、バガン1とされています。

【グービャウッヂー寺院】

ウェッヂー村から程ない位置にある、グービャウッヂー寺院。13世紀に造られた洞窟寺院で、インド風の建物が印象的です。寺院内には、仏像と壁画が残っています。

【ローカナンダーパヤー】

エーヤワディー川のほとりに位置する、1059年にアノーヤター王によって建立されたローカナンダーパヤー。細長いベル形になっているユニークな造りです。仏塔内には、仏陀の歯が安置されていると言われています。ここからの夕陽も絶景とされていて、夕陽に染まった川岸はバガン1というひともいるほど。

【アロートピュエ・パヤー】

ティーローミンロー寺院から程ない位置にある、願いが叶えられると伝えられている小さな寺院。バガン時代の4体の坐像が安置され、壁画も当時のまま綺麗に現存しています。パヤーの名前そのものが、願いが叶えられるという意味を成していて、こうした言い伝えからバガンの地元民たちが足繁くお参りに訪れる寺院です。

【考古学博物館】

外観は非常に印象的で、ひと目見たら忘れられないというほどの目立つ博物館。主な展示物は、遺跡から発掘された調度品、寺院の壁画などで、建物の規模は大きいのですが、展示物はそれほど多くはありません。

【ニューバガン】

オールド・バガンの南に位置する村で、その名の通り、新しく作られた街。郵便局やホテルなどの施設も、ニューバガンに揃っています。周辺には、ローカナンダー・パヤー、ダマヤッズィカ・パヤーなどがあり、いずれも見どころたっぷりのパヤーです。

【ニャンウー・マーケット】

バガンの玄関口にあたるニャンウーにある、大きなマーケット。バガンの地元住民の生活源である市場です。マーケットでの取り扱いは、ミャンマーで暮らすひとたちのあらゆる日常品、食料品をメインとして販売していますが、それだけでなくバガンのお土産も街中より安く買い求めることが可能です。また、屋台やレストランまであるため、飲食をするのであればニャンウー・マーケットがおすすめです。

【バガン・ビュータワー】

バガンで唯一の高い建物であるバガン・ビュータワーは、高さ60mあるため、バガン全体を見渡す事ができます。バガンの景観を損ねている側面は否めませんが、展望台からの風景は最高です。入場料US$10

交通情報

バガンへのアクセスは、飛行機がなによりおすすめです。ヤンゴンを中心に147便運航、所要時間約1時間で到着できます。ニャンウー空港からは、ニャンウー中心街まで車で約5分、オールド・バガンまで約10分、ニューバガンまで約15分、といったように、いずれも交通至便で利用しやすくなっています。

安く済ませたいのであればバスや列車がありますが、かなりの時間がかかることを覚悟しておいたようが良いでしょう。海路の交通手段としては、マンダレーから船が出ています。ただし、便によって714時間ほどかかります。

街中の交通手段は、馬車、サイカー、自転車が便利です。バガンの遺跡群はともかく広大なため、徒歩で回るのは困難と考えてください。

食事

外国人観光客のための中華料理、ミャンマー伝統料理のレストランが営業しています。ほぼすべてのレストランで、夕食を採りながらミャンマーの伝統的踊りと操り芝居を楽しめるサービスが設けてあることも特徴です。

買い物

ミャンマーの伝統的なお土産のひとつとして知られる、バガンの漆細工が買い求めることができます。バガンの漆物は品質的にも最高で、漆細工を製作している店舗を回りながら観光することもでき、品質の良い漆細工をお手頃な金額で買い求めることが可能です。

ホテル

バガンのホテルはニャンウーのマーケット、もしくは、シュエージーゴン・パヤー付近に数多く点在しています。

バガン ホテル リバー ビュー、アメージング バガン リゾート、ザ ホテル @ タラバーゲート、アイ ヤア リバー ビュー リゾート、バガン ロッジ ホテル、バガン ティリピセヤ サンクチュアリ リゾート、アレインドマール ホテル、バガン タンデ ホテル オールドバガン、オアシス ホテル、ラザ ギョー ホテル、シュウェ イエ プウィント ホテル、クラウン プリンス ホテルなどがバガン観光におすすめのホテルです。

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ミャンマーの日本語ガイド
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